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次期米大統領と欧州
―― なぜ欧州の自立が必要なのか

アランチャ・ゴンサレス・ラヤ
カミーユ・グランド
カタジナ・ピサルスカ
ナタリー・トッチ
グントラム・ヴォルフ

Trump-Proofing Europe: How the Continent Can Prepare for American Abandonment

Arancha González Laya パリ政治学院国際関係大学院学院長で、スペインの元外相。
Camille Grand 欧州外交問題評議会特別政策フェロー、パリ政治学院国際関係学部准教授。2016年から2022年までNATO事務次長補を務めた。
Katarzyna Pisarska ワルシャワ安全保障フォーラム議長、ヨーロッパ外交アカデミー会長、ワルシャワ経済大学教授。
Nathalie Tocci イタリアの国際問題研究所の所長、欧州大学研究所のトランスナショナル・ガバナンス大学院教授。
Guntram Wolff ドイツ外交評議会ディレクター、ウィリー・ブラント公共政策大学院教授。

2024年3月号掲載論文

ヨーロッパの指導者たちは、バイデンなら、大西洋の絆を守り、混乱する大陸と近隣諸国にヨーロッパがより大きな責任を果たすための時間と支援を与えてくれると考えている。だが今後、そうした配慮は彼からも得られないかもしれない。もちろん、トランプ大統領が誕生すれば、2期目には、ヨーロッパが直面する不安定な状況はさらに悪化するかもしれない。だが、安全保障と経済を守るために行動を起こし、具体的な措置を講じることは、ヨーロッパの手に委ねられている。誰がワシントンで政権を担おうと、一貫したパートナーとしてアメリカを頼ることはもはやできないかもしれない。ヨーロッパの指導者たちは自分たちが成長しなければならないこと、つまり、アメリカへの依存度を低下させるべきことを理解している。

  • 嵐に備える
  • 逆境の活用
  • 防衛とポピュリズム
  • 国防の自立に向けて
  • 経済安全保障
  • 攻撃に備えよ

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